2018年10月30日
オーディオ奮戦記第42回 MQ-60、のメンテナンス記録
15年前になると思うのですがジャンク品の真空管アンプ、ラックスマン、MQ-60を購入した。 入荷後、やはり真空管は赤く点灯しない。ヒューズはOKだ。 電源トランスの一時側にAC100Vがきていない。原因はカバーを外すと電源が落ちるようにリミットスイッチがあってこれの故障だ。直結してONすれば真空管は点灯した。 次にCDデッキを繋ぐと綺麗に再生する。 電源トランス、出力トランス、真空管は壊れていないようだ。 そこで主要部品の劣化を考えて電源リップル用電界コンデンサー、カップリングコンデンサー、バイアス用の半固定抵抗、の交換を行う。 カップリングコンデンサーの左右が違うのは2種類のコンデンサーを購入して音質を確認するためだ。 結果、耳で聞く限りでは変化は感じられない。 で、現在でもこのまま使っている。 写真で一番左の葵テープが見える所にリミットスイッチがあったが、カバーは外して使っているので取り外して直結 している。真ん中に2ケと左右に1ケづつ合計4ケあるのがバイアス調整用、半固定抵抗 真空管50CA10のグリッドに掛かるバイアス電圧はー48Vに調整 しかし、3年前にこの半固定抵抗も耐久性性に不安があったので写真のような(黄色ツマミ)の高級品に交換した。 電源リップル用はJJ製の100uF+100uF に交換、最初は47uF+47uFだから約2倍の容量とした。 50CA10は現在では高価な真空管なので、ヒーターに直列に抵抗を入れて50Vから47Vに下げヒーターの寿命を保護していらる B電圧(プレート電圧)は460Vと限界ギリギリなので440V位にしたいのだがタップが無い で、このまま使って10年, オリジナル品とは少し違うものになってしまった。が結果はオーライ!だろう! 3年前に電源AC100Vをスライダックスで95Vに下げ全体の動作電圧を5%低めとした。 ヒーターの直列に入れた抵抗を外し、また、B電圧は435Vに下がっている 多少、出力犠牲になるが、聞く範囲では問題は無い 現在、全ての真空管アンプにはこの95Vを供給している。 3年間、使っているが、問題は無い MQ-60は2台所有して2台でマルチアンプのウーハー用左右4発のフォステックFWー405Nを駆動している
家安冨三
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