異方性フェライト磁石ANISOTROPIC FERRITE
特徴
フェライト磁石は、他のあらゆる磁石と比較しても、価格/特性のコストパフォーマンスの点で最も優れた磁石です。
そして酸化物であるため化学的に安定していて錆びないという利点もあります。
さらに製鉄の副産物が主原料として使えるメリットもあります。
このフェライト磁石は1955年頃に商品化されて以来40年近くにわたり生産重量、生産金額で主役の座を守って来ました。
フェライト磁石の国内生産は、1993年から金額で希土類磁石に抜かれましたが、
最もポピュラーであらゆる分野で使用されていて、重量では相変わらず No.1を守っています。
フェライト磁石は、二種類に分けられます。
等方性
磁力が弱いがどんな方向にも着磁ができる利点があり一番安価である。
異方性
等方性に比べより強く安定した磁力をもっている。方向(磁場)が決められてます。
(湿式・乾式)
・湿式 ー 微粉砕された仮焼成粉末を水で混ぜた泥状(スラリー)のまま磁界中で成形するのが湿式です。
・乾式 ー 乾燥した粉末のまま磁界中で成形するのが乾式です。
フェライト磁石の磁気特性 (代表例)
材質 | 異方性フェライト(湿式) | ||
---|---|---|---|
材質グレード | SSR-360H (日立) | SSR-420 (日立) | Y30BH (中国) |
残留磁束密度Br | 390~420mT | 415~440mT | 380~400mT |
保磁力bHc | 286~318kA/m | 250~299kA/m | 235~256kA/m |
固有保磁力iHc | 318~358kA/m | 255~302kA/m | 235~290kA/m |
最大エネルギー(BH)max | 29.8~33.0kJ/m3 | 33.0~37.0kJ/m3 | 27.0~32.5kJ/m3 |
比重 | 4.85g/cm3 | 4.90g/cm3 | 4.90g/cm3 |
材料厚み(t) | 3・4・6・11 | 3・8.6 |
磁気特性値は代表値であり、品質を保証するものではありません。
形状、寸法、製造条件、使用環境条件等により変化します。
上記、異方性フェライト母材での取り扱いとなります。 (ご希望サイズへ切削加工)
サイズ表
K=カット品 P=金型品(プレス品)
丸型 | 角型 | リング型 |
---|---|---|
径×長さ | 長さ×幅×高さ | 外径×内径×高さ |
K Φ2×2 | K 3×3×6 | P Φ20×Φ10×3 |
K Φ3×3 | K 4×4×2 | P Φ27×Φ17×3 |
K Φ5×3 | K 4×7×22 | P Φ29×Φ10×5 |
K Φ8×3 | K 5×5×11 | P Φ37×Φ14×6 |
K Φ8×5 | K 6.8×3.8×2 | P Φ45×Φ22×7 |
P Φ10×3 | K 8×4×2 | P Φ50×Φ10×10 |
P Φ10×5 | K 8×5×3 | P Φ60×Φ26×8 |
P Φ15×3 | K 15×13×5 | P Φ60×Φ32×8 |
P Φ18×8.3 | P 20×13×4 Φ4穴 | P Φ60×Φ32×10 |
P Φ20×4 | P 20×15×4 | P Φ70×Φ32×8 |
P Φ20×5 | P 30×9×6 | P Φ80×Φ40×10 |
P Φ20×10 | P 30×30×10 | P Φ80×Φ40×15 |
P Φ22×4 | P 40×25×3 | P Φ100×Φ60×15 |
P Φ25×4 | P 40×25×10 | P Φ156×Φ80×20 |
P Φ30×5 | P 40×40×10 | |
P Φ30×7 | P 50×50×10 | |
P Φ30×15 | P 50×50×15 |
※記載されているサイズは、一部ですのでお問合せ下さいますようお願い致します。
MAGNET SALE
磁石販売
-
磁石加工
-
切削
-
着磁
-
完成
メリット
-
その1・金型不要
-
その2・納期が短縮
-
その3・ご希望のサイズに対応できます。
-
その4・試作・量産対応できます。
磁石加工(リング形状)
リング形状でもご希望サイズに加工いたします
-